Core ™i7-4790Kを延命させるため、旧世代でNVMe接続のSSDを利用したい方は、PCIe X16/X8/X4変換アダプタがオススメです。ぜひ実機レビューをご覧ください。
【Sabrent】NVMe M.2SSDからPCIe X16/X8/X4変換アダプタカード(B084GDY2PW) に期待すること
私は、今でもCore ™i7-4790Kを搭載した自作PCをメインで使っております。
2014年に発売された、Devil’s Canyon世代の物理コア4・論理コア8のCPUで、初めて定格4.0GHzに到達し、最大4.40GHzで、未だに十分な性能があると自負しています。
出来るだけ、高性能を長く使うため、昨年に、冷えるCPU-FAN・CPUグリスに交換し冷却性を向上したばかりでした。
※Core ™i7-4790Kは、標準FANでは、直ぐに100℃に達するため、CPU-FAN交換は必須です。
しかし、最近のPCと比較して、windows起動・アプリ起動に時間が掛かっていることがストレスに感じるようになりました。
SSDには換装済でしたが、SATA3(最大6.0Gbps)対応の旧世代でありは、古いインターフェースの転送速度がネックとなっています。
最新のノートPC(XPS 13 9310 2-in-1 高級感のある贅沢なノートPCの実機レビュー)では高速なNVMe接続のSSDが搭載されており、windows起動では、体感できるほどの違いがあります。
私のデスクトップPCは、古いマザーボード(ASRock:Fatal1ty H97 Performance)であり、NVMeを直接搭載するインターフェースがありません。
しかし、諦めずに方法を探したところ、解決方法がありました!
それが、今回レビューする、【Sabrent】NVMe M.2SSDからPCIe X16/X8/X4変換アダプタカード(B084GDY2PW) です。
幸いな事に、マザーボード(ASRock:Fatal1ty H97 Performance)には、グラフィックボードを搭載するためのPCIe×16スロットが2つ付いており、1スロットの空きがありました。
ただし、私のマザーボードでは、空きスロットは、PCI-Express 2.0 のため、2000MB/sが上限となります。
カード自体の論理インターフェイスは、X4モードとして動作するようです。
グラフィックボードの空きスロットに対して、PCIe変換アダプタカードを経由してNVMe接続の高速SSDを使用するという荒技です。
こちらが、i7-4790K世代延命の救世主となるか、検証していきます。
【Sabrent】NVMe M.2SSDからPCIe X16/X8/X4変換アダプタカード(B084GDY2PW) の実機レビュー
実際に変換アダプタカードを使用し、MVMeのSSDを取り付け、PCIeの空きスロットに装着してみた所、体感できるだけの速度向上が実感できました。
以下、ベンチマーク結果をご覧ください。
動作も安定しており、特に問題はありません。
大幅にストレスが軽減し快適となり、お気に入りの Core ™i7-4790K(Devil’s Canyon)の延命に成功したと実感しています!
ベンチマークをご覧ください。
使用前:SATA3(最大6.0Gbps)接続のSSDの場合
Windows10のBIOS画面表示から、ログイン画面表示までの時間:25秒
使用後:PCIe (PCI-Express 2.0)接続のNVMe SSDの場合
Windows10のBIOS画面表示から、ログイン画面表示までの時間:12秒
<参考>
空きスロットは、PCI-Express 2.0で、PCI-Express 3.0対応のNVMe SSD(最大 3500MB/秒の性能)の半分の性能になっています。
PCI-Express 3.0のスロットはグラフィックボードを使用しているため、妥協が必要でした。
それでも体感できる速度であり、満足できるレベルです。
※最新は
参考値:DELL XPS13(11世代CPU搭載・NVMe SSD)の場合
windows11のBIOS画面表示から、ログイン画面表示までの時間:12秒
正真正銘のNMNe接続のため、SSDの本来の性能が発揮されています。
【Sabrent】NVMe M.2SSDからPCIe X16/X8/X4変換アダプタカード(B084GDY2PW) の良い所・悪い所
<良い所>
- マザーボードにNVMeスロットが無くても、高速なNVMe接続のSSDが利用可能
- コストが安い
- 動作は安定している
<悪い所>
- PCIe×16スロットの空きスロットが必要
- PC自作の知識が必要(一般の人には扱いが難しい)
- PCIe×16スロットの転送速度までしか性能は出ない
【Sabrent】NVMe M.2SSDからPCIe X16/X8/X4変換アダプタカード(B084GDY2PW) のまとめ
【Sabrent】NVMe M.2SSDからPCIe X16/X8/X4変換アダプタカード(B084GDY2PW) を使って、windows起動・アプリ起動の待ち時間を体感できるレベルで改善する事が実感できました。
SATA3(最大6.0Gbps)の転送速度上限を超えられず、諦めている方には、非常に有効な方法です。
動作も安定しており、Core ™i7-4790K 延命のための救世主となりました!
ただし、誰にでも有効な内容では無く、限られた条件で対応可能のため、ご注意ください。
以下の条件に該当する場合のみ対応可能ですので、ご確認ください。
<対応可能な該当条件>
- windows起動やアプリ起動の待ち時間を改善したい。
- マザーボードがNVMeインタフェース非搭載。
- グラフィックボードが2枚利用できるマザーボードを使用し、空きスロットあり。
- 自作PC経験あり、BIOS設定なども自力で解決できる。
条件に該当する場合、試す価値はあると思います。
<参考>
NVMe SSD にも性能がありますが、旧世代のマザーで利用する場合には、コスパの良いSSD(最大3,500MB/sクラス)を利用すると良いです。
PCI-Express 4.0のNVMe SSDは、高額であり、PCIe×16スロットの仕様(PCI-Express 2.0、PCI-Express 3.0)に合ったNVMe SSDが無駄が無くオススメです。
検証マザーボード:ASRock:Fatal1ty H97 Performance
※同じマザーボードならば、成功の確立は、カナリ高いと思います。
<参考>Core ™i7-4790Kの冷却に最適。※Core Tempにて絶大な効果を確認済
※標準FANを使用の方は、Core Tempを入れてみて、CPU温度を確認した方が良いです。
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